light&shadow

光と影の写真

単焦点の誘惑

普段ズームレンズを使うことが多いが、単焦点レンズにはズームレンズにはない不思議な魅力がある。
それは誘惑と言ってもいいのかもしれない。
なぜ単焦点レンズを使うのか?
僕が撮影した写真をとおして、単焦点の魅力を伝えていきたいと思う。
※全てRAW撮影、Lightroomで調整して現像。


CANON EOS M, EF-M22mm F2 STM, F2

浜離宮恩賜庭園の梅。
2月の肌寒い日だったが快晴の青空に鮮やかな梅の花が映える。


CANON EOS5D, EF35mm F2 IS USM, F2

京都東寺の不二桜。
夜間の撮影だったが、単焦点でありながら手ブレ補正のついたEF35mm F2 IS USMなら手持ちでもブレを最小限に抑えてくれる。


CANON EOS6D, SIGMA 50mm F1.4 DG HSM, F1.4

横浜の山手西洋館柔の一室。
やわらかい朝陽のなかのブーケットがフォトジェニックな一枚。
SIGMA 50mm F1.4 Artレンズの解像力とボケの美しさに驚嘆した瞬間。


CANON EOS5D, EF35mm F2 IS USM, F2

京都伏見稲荷大社の鳥居。
生々しく感じるほどの朱色を見事に写し取っている。


CANON EOS M, EF-M22mm F2 STM, F2

浜離宮恩賜庭園のキバナコスモス。
EF-M22mmは明るさこそF2止まりだが、最短撮影距離15cmと被写体に寄れ、滑らかなボケを表現できるレンズ。


CANON EOS6D, SIGMA 50mm F1.4 DG HSM, F1.4

横浜の山手西洋館柔の一室。
ハロウィンの骸骨。
室内は暗い雰囲気だがF1.4の明るさのおかげでぶれずに撮影ができた。


CANON EOS6D, SIGMA 50mm F1.4 DG HSM, F1.4

京都愛宕念仏寺のお地蔵さん。
個性豊かなお地蔵さんに年季の入った苔が。
Artレンズの解像力は、石、苔の質感を美しく表現している。


CANON EOS M3, EF-M22mm F2 STM, F2

寺坂棚田の彼岸花
青空と稲穂を背景にした里山の風景。
APS-Cのため過度にボケ過ぎず、いい感じの一枚に。


CANON EOS6D, SIGMA 50mm F1.4 DG HSM, F1.4

根津神社の鳥居。
SIGMA 50mm F1.4 Artレンズの解像力、本当に素晴らしい。


CANON EOS6D, SIGMA 50mm F1.4 DG HSM, F1.4

昭和記念公園のイルミネーション。
Artレンズは玉ボケの綺麗に表現できる。
開放でも正円を保ち、口径食は最小限に抑えられている。


CANON EOS6D, SIGMA 50mm F1.4 DG HSM, F1.4

イルミネーションのシャンパンタワー。
木に括られた電飾の美しい玉ボケを堪能できた。


CANON EOS M3, EF-M22mm F2 STM, F2

荒川河川敷の白いコスモス。
ある程度ボケは欲しいけど花全体はシャープに写したい。
そんな要望には、APS-CセンサーのEF-M22mm F2 STMは最適かもしれない。


CANON EOS6D, SIGMA 50mm F1.4 DG HSM, F1.4

東京ミッドタウンのイルミネーション。
Artレンズは人工物もいい雰囲気を出してくれる。


CANON EOS6D, SIGMA 50mm F1.4 DG HSM, F1.4

晴海ふ頭の水面越しからのレインボーブリッジ。
水の揺らめきとマジックアワーをバックにしたレインボーブリッジ、そう大人の時間だ。
単焦点レンズだから可能な表現だ。


CANON EOS6D, SIGMA 50mm F1.4 DG HSM, F2

あしかがフラワーパークの藤棚。
下から照らされた照明が見事な玉ボケを作っている。


CANON EOS5D, EF35mm F2 IS USM, F2.5

高幡不動尊の山内八十八ヶ所にいるイケメン地蔵。
EF35mm F2 IS USMはボケは少し弱いが手ブレ補正、解像力とボケのバランスは抜群。


CANON EOS5D, EF35mm F2 IS USM, F2

川越氷川神社の絵馬のトンネル。
絵馬で日差しが遮られいるため光量の少ない環境だが、手ブレ補正が威力を発揮。


CANON EOS5D, EF35mm F2 IS USM, F2

三渓園にある茅葺屋根の一室の囲炉裏。
囲炉裏を温める火と湯気が美しく、その場の空気感まで伝わっていると思う。


CANON EOS5D, EF50mm F1.8 STM, F2.8

行田市古代蓮の里に咲く蓮。
EF50mm F1.8 STMはとても安いレンズだが、画質はなかなかのもの。
開放だとふんわりだが、F2.8まで絞ればこの解像力。


CANON EOS6D, SIGMA 50mm F1.4 DG HSM, F1.4

目黒雅叙園のイベント百段階段の灯り。
美しい玉ボケだが、さすがにこの暗さだと開放とはいえ慎重に撮らないとブレてしまう。


CANON EOS6D, SIGMA 50mm F1.4 DG HSM, F1.4

こちらも目黒雅叙園に展示されていたねぶた。
SIGMA 50mm F1.4 Artレンズは良い意味でフラット。
変な癖もなくその場の臨場感を写し取ってくれる。


CANON EOS5D, EF35mm F2 IS USM, F2

清瀬のひまわり畑での一枚。
黄色のひまわりと夏空をよく表現していると思う。
左側のボケはややうるさい感じだ。


CANON EOS6D, SIGMA 50mm F1.4 DG HSM, F1.4

横浜港大さん橋国際客船ターミナルの屋上、通称くじらの背中、横浜の夜景が美しいところ。
カップルの後ろ姿。
単焦点の明るいレンズなら夜の撮影もお手のもの。


CANON EOS5D, SIGMA 50mm F1.4 DG HSM, F2.8

山中湖村にある花の都公園のジニア(百日草)。
明るいレンズならカラフルなジニアのボケを楽しめる。

改めて撮影した写真を眺めると単焦点の魅力はボケだと思う。
もちろん絞れば周辺まで解像力は上がる。
だがせっかくの明るいレンズ、その価値は開放の明るさにあると思う。
ピントのあった部分から続く、なめらかで妖艶な美しいボケは単焦点レンズのみの誘惑だ。
ズームという利便性を捨ててもその誘惑から逃れることは出来ない。
だからこそ単焦点だけを使い続ける写真家がいるのだ。
単焦点レンズもピンキリ。安いものから高価なものまでたくさんある。
まずは自分にあった単焦点レンズライフを楽しんでほしい。
撮りためた写真はまだまだあるので、次回も楽しみにしてほしい。