light&shadow

光と影の写真

見せてもらおうかiPhone8の実力を

ここ数年のスマホのカメラ性能は目を見張るものがある。
スマホの中でもiPhone8のカメラでどんな写真が撮れるのだろう。
一眼カメラと並行して撮影した写真を見てほしい。
jpg撮り、Lightroomで補正しています。

撮ってみて驚いたのはとても綺麗な色を出すこと。
フルサイズのカメラと比べるとセンサーサイズが小さいので手前から奥までパンフォーカスの写真が撮れる。 細い葉の1本1本細かい部分まで見てとれる。

青空と建物の朱色がとても綺麗にでてる。
少し派手すぎる?と思うぐらいだ。

この写真でわかるが、iPhone8はF1.8と明るいレンズを搭載しているが、センサーが小さいためボケは期待できない。

1200万画素数とほどほどの画素数だが隅々までシャープに写る。
線路下の細かい葉もよく解像していると思う。

通常のカメラは横位置で撮ることが多い(被写体による)がiPhoneの場合は縦位置で撮ることが多かった。 理由は簡単で、縦のほうが撮りやすいからだ。

都市の夕日。
それなりに写っているように見えるが、よく見るとノイズが多く、建物のディテールは潰れてしまっている。
スマホで見る分には雰囲気は伝わると思う。

東京タワー。
それなりに綺麗に見えるが、シャープネスがかかり過ぎているようにも見える。

マジックアワー。
天気に恵まれた日だったが、isoは640、光量の少ない状況で、ぶれずにこれだけ綺麗に撮れたのは驚いた。
iPhone8恐るべし。

夕暮れのグラデーション、トーンが綺麗だ。
iPhone8の写真は、青や赤の色がとても鮮やかだ。

風景を撮るとき、手前から奥までパンフォーカスで撮りたいことがよくある。
フルサイズの場合、f8~22の間で撮るが少なからず、被写界深度の影響が出てしまう。
iPhon8は何も考えずビシっと撮れてしまう。

太陽が落ちきった直後で辺りはかなり暗い。
明るいレンズと光学式手ぶれ補正を搭載しているが、さすがにぶれた写真が多かったが、その中での一枚。

江ノ島
早朝だったと思う、やっぱり空の青が綺麗だ。

左から強い太陽光。
太陽光の影響がもろに入るとコントラストは落ちる。

ハロウィンの骸骨。
少しぶれているが、骸骨表面の質感がよく出てる。

富士山。
太陽を入れた時の光芒はいい感じにはならないが、裾野の木々は細かいところまでよく解像している。

イルミネーションで飾られたクリスマスタワー。
木の葉の細かい部分は潰れてしまっている。
光量の少ないなかで画面全体に細かい描写のある写真は、iPhoneでは苦しい。

iPhone8は35mm換算で約28mmの広角レンズ。
スナップには使いやすい画角だが、ズームレンズをよく使用するため構図に戸惑う場面もあった。

日中の風景は本当によく写る。
タワーマンションの一つ一つよく描写されている。

早朝の東京駅前。
何度も言うけど青空が美しい。

紅葉。
少しコントラストが高すぎるのと空が白とびしているが、岩肌の質感など細かいところまでよく写っている。

古い茅葺屋根の建物。
イチョウの青空とイチョウの黄色が見事。

iPhone8で風景を撮っているともう少し広角だったらなと思うことが多々あった。
iPhone8PlusやiPhoneXの広角と望遠のデュアルカメラは良いアイディアだ。
出来れば、広角は24mm、望遠は70mmくらいだと風景にもポートレートにも使える万能カメラになると思う。

数ヶ月iPhone8で撮影した率直な感想は、本当によく写るなーということ。
これだけよく写るなら、コンデジが売れなくなるのもわかる気がするし、場合によっては一眼カメラで撮った写真と見分けがつかないものもあるかもしれない。
簡単に撮れて、アプリで自由に加工ができ、すぐSNSにアップ出来る。
このクオリティで十分だと思えれば、デジタルカメラは必要無いという意見も納得はできる。
しかしiPhoneがいくら凄いと言っても、表現の幅という意味では一眼カメラには及ばないというのも実感した。
ボケない、広角、望遠で撮れない、光量の少ない環境での撮影、瞬時に設定を変えられない等々、一眼カメラにあってiPhoneにないものが多々あるのも事実だ。
シチュエーションや用途によって使い分けるのがベストだろう。
iPhoneでどんな写真が撮れるようになるのか楽しみでもあるのでこれからもiPhone8で積極的に撮影を楽しみたい。