light&shadow

光と影の写真

フィルムというノスタルジー

数ヶ月前からフィルムで写真を撮り始めた。
カメラはキヤノンのEOS Kiss 7というフィルムカメラ
最初はCONTAX T2の中古を探していたのだが、70,000~100,000円とお高いうえに故障も多いっぽい。
そんなわけで他のカメラを探していたところにEOS Kiss 7が目に留まった。
カメラはわりと良い状態で28-90㎜のレンズ込みで3,000円という安さ。
EOS Kiss 7はフィルムカメラだが、デジタル用のEFレンズも使える。
EOS Kiss最後のフィルムカメラというだけあってフィルム入れて、絞り変えてピント合わせてシャッター押すだけというお手軽なカメラ。
デジタル写真しか撮ってこなかった僕には、良い意味でこの写らなさとノスタルジーな感じが楽しい。

江戸東京たてもの園の子宝湯、公衆浴場だ。 木の濃淡や瓦の一枚一枚、よく解像している。

古い体重計、銭湯ではよく見かけるあれ。
錆や色落ちがいい感じ。
手ぶれなのか、こん程度なのかわからないがぼやっとした写りだが、これはこれで年季の入った雰囲気が伝わってくる。

昭和の家の居間。
この絵面はノスタルジックで、フィルムと相性がいい。
デジタルでも加工すれば、フィルムっぽくは出来るんだろうけど。
それならフィルムで撮ったほうがリアリティがあってよい、そんな一枚。

ジーコジーコする黒電話。
昔、我が家にもあったなーと懐かしい気持ちにさせてくれた。
おもいっきりぶれてるけど、フィルム写真ならなんとなく許せる。

カメラ内のどこかにゴミがついてるのか、糸状のゴミorノイズが発生する。
この写真にも空にゴミが。

空の色、思ったより綺麗だなーと思った。

昭和記念公園にあるカエルさん。
さびれた感じや、時代を感じさせる質感の対象物はいい感じに写る。

神田神社
これもとてもよく解像しててびっくり。

これはぼんやり。
28-90㎜のレンズだったからなのか。
よく写る時とそうでない時の違いがいまいちつかめない。

新宿のゴジラが見えるあの場所。
デジタルとフィルムの写りの違いとは何だろう?
解像度、色のり、ノイズ、明らかにデジタルの写りとは違うこの感じ。

工事も終わり綺麗になった東京駅前広場から。
何十年前の東京駅ではなく2017年現在の東京駅。

新しいものを古めかしく写すというのは、面白いものだ。

「昭和の江の島かよ」とつっこみたくなる写り。
デジタルのノイズとは違いフィルムのノイズは嫌な感じがしない。

江の島海岸からの富士山。
うーん、これはさすがに写らなすぎててがっかり。

紅葉がはじまっている表参道。
色が不自然な感じになってしまった。

猫の置物が可愛かった。
明るいレンズで撮ったのでボケもいい感じ。

山手西洋館のハロウィンイベントの一枚。これは怖かった。
色褪せた感じが似合うと思ったので、フィルムで撮りたいと思った一枚。

街中のグランジ
こういうのはフィルムに向いてないかな。

昭和記念公園のコスモス。
背景ボケにフィルム特有のざらざら感がある。
嫌な感じではなく、むしろ好ましい。

カラフルなケイトウ
意外と色のりよく写った。

撮影に使用したレンズはEF50mm F1.8 STMがほとんど、たまにEF28-90mm F4-5.6 II USMを使用した。
現像するまでどんな風に撮れてるのかわからない、そのドキドキ感や待つワクワク感を楽しめるのがフィルム写真だ。
フィルムカメラを使った感じたのは、解像しないというのも個性であり、表現の一つだと実感させてくれた。